心の師　安本 和行 先生

１０年以上前のことですが、

私は人間の心理というものを

深く知りたくて、

京都の安本学園に

月に一度、約３年間通っていました。

 

 

行動心理、解が分析と

色々なジャンルがあって、

当時７０歳代の安本先生をはじめ、

小中学校の校長、主任、教員の方々、

大学生、主婦と

いつも１０～１５人程度の受講生が

日曜日の朝１０時から夕方４時まで

講義を受けていました。

 

受講生のほとんどが

京都在住の方々のなかで

私ひとり徳島から参加ということで、

安本先生はじめ他の方々に

とても親切にしていただきました。

 

 

そのおかげか、

勉強嫌いの私が熱心に学び、

カウンセラーの資格も

頂くことができました。

 

 

・・・・・

 

 

１９５０年、

作曲家でもある創立者 安本 和行 氏が

京都に安本音楽学園幼稚園を

設立しました。

 

 

後に

子どもの心身の健康を研究しようと

安本学園臨床心理研究所も

併設したのです。

 

卒業生は４０００名を超える

と言われていますが、

その子どもたちを

つぶさに観察したうえでの心理治療は

とても効果のあるものだったそうです。

 

 

本や文献だけで進めていく

大学の講義とは違い、

先生の実体験をもとに下授業は

とてもエキサイティングなものでした。

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

故人となられた今でも

当時のことを思うと、

「ジュン、

　それはあなたがその子を

　しっかり観れてないからやで」

という先生の声が聞こえてきます。

 

 

その声は、

その目は、

それはそれは慈愛に満ちたもので、

私は安本先生に、

心を開いた師弟関係のすばらしさを

教えていただきました。

 

 

そして、

そん関係の中で体得した学びは、

いつしか自分の血肉となり、

人格の一部となり、

必要な時にベストなタイミングで

言葉や行動となって

現れているように感じます。

 

 

 

安本先生、

ありがとうございました。

今でも大好きです。