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将来を考えさせるアメリカ

アメリカの学生も、

高校に入ると大学受験について、

いろいろと考えるようになります。

 

 

その際、

日本では少しでも偏差値が高い、

いわゆる有名大学に入ることを

ゴールにする人が多いようです。

将来、

何をしたいのか分からないため、

『とりあえずレベルの高い大学へ』

と考える高校生や

『偏差値の高い大学へ進学すれば

 安定した仕事につける』

と考える保護者の方が多いからだと

考えられます。

 

 

しかし、

アメリカは違います。

 

 

アメリカでは、

『自分が将来、何になりたいか』

を考えさせます。

 

 

たとえば、

こんな授業があるそうです。

 

 

建築家になることが夢の

中学3年生の男の子。

 

 

そんな彼に学校は、

『自分の

夢の仕事に就くまでにかかる費用』

をざっくりと把握させるのです。

 

 

建築家になるためには、

どういう大学に進学して、

学費はいくらで、

卒業するまでに何年かかるから、

合計でいくら必要になるのか。

 

 

大学卒業後、

アシスタントとして

スタートしたときの年収や

一人前の建築家になったときの収入まで

リサーチさせます。

 

 

その後、

「お給料をどのように使うのか」

考えさせます。

 

 

さらに、

今の自分の暮らし、

つまり親に与えてもらっている暮らしが、

 

およそいくらかかっているのかを考えさせます。

 

親と同じ生活レベルをさせるためには、

どのくらいの金額が必要なのかを

算出させるんです。

 

 

これらを踏まえたうえで、

自分の履歴書を作らせ、

模擬面接で建築家になるための

プレゼンをさせます。

 

 

この模擬面接では、

実際に点数をつけられます。

 

 

そして、

一定以上の点数をとることができれば、

「あなたはその仕事に就けます」

と評価が下されます。

 

 

もし点数が足りなければ、

たくさんの職業カードが入っている

箱の中からくじを引いて

別の職業が与えられ、

今度はその職業について考えます。

 

 

希望する職業に就けなかったら

箱の中にガサガサ入っている職業から

選ぶしかない。

 

 

これはまさに社会の縮図です。

 

 

努力や勉強をしてこなかった人は、

自分がやりたくない仕事について、

それで生活していくのが、

リアルな世界なのですから。

 

 

自分がなりたい職業について、

自分がなりたい夢に近づいていくのか。

 

 

それとも

適当にやって、

適当な仕事をやって暮らしていくのか。

 

 

どちらを選ぶのか、

どんな大人になりたいのか、

自分で考えさせるのです。

 

そうして最終的には、

大学側に、

「奨学金を払ってでも来てもらいたい」

と思ってもらえる人材になるために、

高校生の間で

将来のビジョンをしっかり考え、

子ども自身で

人生をプランニングすることを

学ぶのです。

 

 

日本では、

まだまだ浸透していない

教育の視点ですよね。

 

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参考文献

・東大生断言「教えないほうが成績が上がる」

 その真意

4月11日 東洋経済

 

 

 

 

 

・経営者を育てるハワイの親

 労働者を育てる日本の親

著者:チゲット千恵子


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