大多数の日本人は、
『お金はもらうもの』
と考えています。
これは
高度経済成長期に施された教育が、
よい労働者やよい消費者となることを
目指していたため、
『お給料をもらう』
というマインドが
いまだに根付いているためではないかと
考えます。
子どものころのお小遣いも
定額制でいくらと決まっていたし、
お正月になれば
自動的にお年玉をもらえました。
しかし、
英語では
『Make Money』
といって
『お金はつくるもの』
という意識です。
アメリカでは
「洗濯したら、新聞をとってきたら、
月のお小遣いとして
10ドルあげます」
というように、
お金は仕事の対価として配布します。
働きに応じてお小遣いを与えることは、
「お金は働いて自分でつくるもの」
という意識を植え付けるとともに、
もう一つの意義があります。
それは、
子どもが
「家族の中で自分の役割を見出せること」
です。
子どもにとっても
家族の中で役割を持つことで、
「僕はこの家に必要なんだ」という、
家族の一員としての
自覚と責任が持てるのです。
子どもにとって、
最初の集団生活の場は家庭です。
子どもが家庭の中で、
誰かの役に立つことを
実感できないまま大人になり、
社会に出て就職すると、
「会社に行けばお金がもらえる」という
考え方になります。
これでは、
会社の利益に貢献し、
自らの年俸を
どんどんあげていけるような人材を
育てるのは難しいですよね。
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参考文献
・東大生断言「教えないほうが成績が上がる」
その真意
4月11日 東洋経済
・経営者を育てるハワイの親
労働者を育てる日本の親
著者:チゲット千恵子
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